発音 · STEP 3
日本語にない母音 — ㅓ(어)とㅡ(으)の出し方
韓国語を学び始めてすぐにぶつかるのが、ㅓ(어)とㅡ(으)の発音です。どちらも日本語の母音表にはなく、真似しようとすると「お」や「う」になってしまいます。口の形とポイントを整理しましょう。
00
日本語の母音との違い
ㅏ・ㅣ・ㅜ は共通、ㅓ・ㅡ は新規
日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5つ。韓国語の基本母音10個のうちㅏ(아)・ㅣ(이)・ㅜ(우)は日本語と近い音があります。しかしㅓ(어)とㅡ(으)は日本語に対応する音がありません。
対応表 — 日本語 vs 韓国語母音
日本語
あ い う え お
韓国語
아 이 우/으 에/애 오/어
色字の2つが「日本語にない母音」— う寄りの으、お寄りの어
なぜ難しいのか
聞いたことがない音は、脳が一番近い既知の音に「マッピング」しようとします。ㅓは「お」に、ㅡは「う」に寄ってしまう——それが日本語話者の典型的なクセです。まず「別の音だ」と意識することが第一歩です。
01
ㅓ(어)— 口を大きく開けた「お」
唇を前に出さない・口を広く開ける
「お」は唇を丸めて前に突き出しながら発音します。ㅓは唇を丸めず、口を縦に大きく開けたまま「お」の位置で声を出す音です。
ㅓ
母音 / 모음
어 eo — 口を開けた「お」
唇を出さない
口の形
「え」と言うときの顎の位置(口の開き加減)をそのままキープして、唇を丸めずに「お」を出してみてください——それがㅓです。
ㅔ(에)とㅓ(어)は口の開きが同じ高さで、前か後ろかだけが違います。「え」の顎で「お方向」の音を出すのがコツです。
ㅔ(에)とㅓ(어)は口の開きが同じ高さで、前か後ろかだけが違います。「え」の顎で「お方向」の音を出すのがコツです。
チェック方法:鏡で確認してください。唇が丸くなっていたら「お」のままです。ㅓのとき唇は平ら——「え」のときと同じ形のまま声の方向だけ「お」に向けます。
代表単語
어디
eo-di
どこ
저
jeo
わたし
뭐
mwo
何
서울
seo-ul
ソウル
먹어요
meo-geo-yo
食べます
없어요
eop-sseo-yo
ありません
やってみる
「え」と言って、そのまま顎の位置を動かさずに「お」と言ってみてください。唇を丸めようとする力を抜くと、ㅓの音が出てきます。
02
ㅡ(으)— 唇を横に引いた「う」
唇を前に出さない・横に広げる
日本語の「う」は唇をやや前に出すか平らにして発音します。ㅡは口を横に引っ張るようにして「う」を言う音です。唇は絶対に前に出しません。
ㅡ
母音 / 모음
으 eu — 唇を横に引いた「う」
唇を横に
口の形
唇を左右に引く(「い」の口の形)まま、「う」を言います。口は横長で薄く開いた状態。唇は前に出さず、むしろ引っ込める感覚。舌は少し後ろに引く。
「い」と言いながら「う」を出そうとすると近い音になります。
「い」と言いながら「う」を出そうとすると近い音になります。
チェック方法:「う」と言うとき唇が前に出ていれば日本語の「う」です。ㅡは口角を横に引いたまま——口の形が「い」、音が「う」と覚えてください。
代表単語
으
eu
うーん(相槌)
그래요
geu-rae-yo
そうですね
예쁘다
ye-ppeu-da
かわいい
슬프다
seul-peu-da
悲しい
바쁘다
ba-ppeu-da
忙しい
쓰다
sseu-da
苦い・書く
やってみる
「い」と言いながら声を出し続け、そのまま「う」に切り替えてみてください。口の形を「い」から動かさないのがポイント。これがㅡの感覚です。
03
練習 12語
ㅓとㅡの両方が入った単語で確認
以下の単語でㅓ(青)とㅡ(赤)を区別して発音してみましょう。
| 単語 | 読み(ㅓ) | 読み(ㅡ) | 意味 |
|---|---|---|---|
| 어디 | eo-di | — | どこ |
| 그래요 | — | geu-rae-yo | そうですね |
| 서울 | seo-ul | — | ソウル |
| 예쁘다 | — | ye-ppeu-da | かわいい |
| 저 | jeo | — | わたし |
| 슬프다 | — | seul-peu-da | 悲しい |
| 뭐 | mwo | — | 何 |
| 쓰다 | — | sseu-da | 書く・苦い |
| 먹어요 | meo-geo-yo | — | 食べます |
| 바쁘다 | — | ba-ppeu-da | 忙しい |
| 없어요 | eop-sseo-yo | — | ありません |
| 그 | — | geu | その・彼 |
まとめ
・ㅓ:唇を丸めず口を開けた「お」→ 唇は平ら、口は縦
・ㅡ:唇を横に引いた「う」→ 口角を引く、唇は出さない
どちらも「唇を前に出さない」が共通のポイントです。
・ㅡ:唇を横に引いた「う」→ 口角を引く、唇は出さない
どちらも「唇を前に出さない」が共通のポイントです。